
『日本人の哲学4 自然/技術/人生の哲学』(言視舎 2017.2.28)刊行!
準備5年、執筆5年を費やし、75歳までに仕上げるというプラン、『日本人の哲学』(全5巻全10部)の刊行を終えることができた。消耗戦ではなかったから、「疲労困憊」といえば嘘になる。だが「高揚感」はあるものの、完全老人になった(感がする)。
書き終えて思うのは、本書(5巻)は、文字どおり、わたしの仕事=研究・著述・読書・人生の歴史「総括」といっていい。これで、いつわたしの個人史が終わっても、「いい」、と確信できた。幸運である。
1「哲学者列伝」、2「文芸の哲学」、3「政治/経済/歴史の哲学」、5「大学/雑知の哲学」、そして本巻4だ。総2600頁余になる。長大だ。一見、テーマ(書題)が重厚だ。難解に思われても無理はない。
だがそんなことはない。愛知=雑知愛が「哲学」の生命源である。しかも評論である。各部分は短く、簡単明解を旨とした。読みやすい、と請け合っていい。是非とも手に取って、読んで戴きたい。重ねての幸運だ。
『昭和思想史60年』(1986)が出たとき、銀座の(いまはなき)近藤書店で、拙著を手に取り、買う人がいるのを偶然見かけた。手を合わせたいおもいがした。昨年9月、浜松町の国際貿易センター内の書店に、『日本人の哲学』が3巻並んでいるのを目撃し、はっとした。
書いた以上、売れて、読んでほしい。それがすべての著者の願いだ。叶うことがあれば、重ねての幸運である。どうぞ、皆さんの手に届きますように。