読書日々 649

◆131206 読書日々 649
新版『シニアの読書生活』(文芸社文庫)がでました。
 『出版ニュース』のアンケート特集・14の執筆予定に応じた。
〈昨13年は『日本人の哲学2 文芸の哲学』(言視舎)を予定通り出すことができた。そのほかに新装版『ヘーゲルを「活用」する!』(言視舎)『鷲田小彌太書評集成Ⅲ 日本と日本人の世紀』(言視舎)『父は息子とどう向き合うか』(PHP研究所)『時代小説で読む!北海道の幕末・維新』(亜璃西社)『シニアの読書生活』(文芸社文庫)を出すことができた。
 14年度は72歳になる。『日本人の哲学3 政治/経済/歴史の哲学』を予定している。700~800枚にはなるだろ。『福沢諭吉の事件簿』全3巻を仕上げ、懸案の『バカは大学へ行きなさい』を出したい。三宅雪嶺論も可能なかぎり書き進める。あいかわらず欲張りだが、75歳まで全5巻全10部『日本人の哲学』の完成をメインにおく時間との勝負である。〉何か息せき切っているようだが、間違いなく終盤である。「晩節」だ。
 12/3 上京した。新橋演舞場の近くで巡礼友の会の私的忘年会。今年も厚い新刊『日本人の哲学2』を買ってもらった。持って行った7冊と1と2を1冊ずつ予約があった。まったくありがたい。帰りは、銀座に戻ってBAR・Bookにゆく。ぞろぞろついてきた。楽しい夜になった。帰途は新橋を通り御成門まで寒風に吹かれながらホテルに戻った。2万歩を超えていた。
 12/4 岩井克人『資本主義を語る』(ちくま学芸文庫 1997)を読み返し、じつにせこいが、4『経済の哲学』で引用する箇所(「資本主義」あるいは「資本」の定義)を見つけて大喜び。岩井はわたしたちの世代ではダントツの才能の持ち主(のよう)だ。その主著『不均衡動学の理論』(岩波書店 1987)はこれから読まなくてはならないのだが、じつに目線が広い。奥さんは『續明暗』を書いた水村美笛である。二人の対談も偏っていておもしろい。
 大門で気になっていた老舗寿司店「大門武鮨」に入る。御成門のメンバーズホテルに足を入れてからおよそ40年になる。浜松町から大門をくぐりこの店の前を通ってきたが、たいした構えの店ではない。何せディスプレイが悪い。しかし八重洲の寿司屋がなくなった。昼間ゆっくり単独で飲めるところがなくなったも同然である。しかし最初に入る店は何とも気が重い。グループがランチを食べているので助かった。軽くつまんで確かめ、岩崎さんに連絡した。来るという。忘年会では昨夜ゆっくり話せなかった。味もサービスも申し分ない。主人は二代目で、若い母親と若い職人と三人で切り回している。味もネタも申し分ない。しかしネタが大きすぎるのが璧に瑕だ。とくにマグロの厚さが半端でない。岩崎さんが来て、ランチの客がいなくなってから少し修正してもらった。いい店をようやく見つけることができた。宿からも近い。あと何回こられるか不明だが、もう探さなくてもいい。
 夕方、約束通り、JRと京急を乗り継いで、武蔵新田の娘のところに向かう。新田には新田義貞の次男義興が建てた神社がある。義貞は越前の黒丸城近辺で憤死したが、義興は潜伏し、足利尊氏の死後再挙兵し、矢口渡で討ち死にした。義興(28歳)の霊を鎮めるために建てられたのが新田神社である(らしい)。夜、新田で義理の息子と呑んだ。さすがに酔って居間に寝てしまった。
 12/5 6時、娘の家を出て、ホテルに戻り、PCをチェック、10時過ぎに部屋を出る。港区のミニバスに乗って新橋に出て、東京駅に。大変貌する巨大ターミナルの建築中の覆いがとれたので、物珍しそうにふらふらする。背中にバッグを背負っているので、歩きが鈍いが、今年の春夏とは大違い。歩ける。好きな喫茶で岩井の本を読了。12時半、八重洲の天麩羅の「だぼ鯊」にはいる。すぐに『理念と経営』の背戸さん、遅れてPHPの阿達さんがやってくる。陽気に呑んで、ひさしぶりに「鯊」を食べた。骨がいちばんおいしかった。払いは背戸さん。
 12/7は「きらく」の忘年会がある。背戸さんが来るということだ。そうそう『シニアの読書生活』(文芸社文庫)が出た。まだ手元に来ないが、新版である。ぜひ購入・一読されたい。