読書日々 831

◆170527 読書日々 831
津に短大生を訪ねて 及び、名松・長良鉄道に乗りたくて
 昨26日に帰ってきたが、気が張っていたのがほどけ、意気地なくも読書日記を一日延ばした。忘れた、致し方ない理由以外は、初めての例になる。
 1 22日千歳10:40→羽田12:20 炎天下の中、東京プリンスホテルで佐々木編集長(文芸社)とあう。ホテルは改装が終わり、きれいになった。ダンディな佐々木さん、跛行で現れた。60を過ぎて、足をけがすると致命傷にもなりかねない。渡部昇一先生の人生論を出す工夫で相談に乗る。
 2 プリンスのすぐ横、50年来のメンバーズホテル(御成門から)飯田橋に出て、富士見町の言視舎に出向く。暑い。杉山編集長と、神楽坂に。最新刊、『超・倫理学講義』ができあがったばかり。ハイピッチで呑んで、2軒目で分かれる。ただし、きちんと仕事の話をしたもようで、杉山さんのメールで再確認。①『超・倫理学講義』献本分、②『名言100』のゲラ、③「理念と経営」の件、④『大学教授になる方法 最終版』執筆、⑤中さんに『乱歩』執筆の件、⑥『戦国の名言』、井上美香さんはどうか、とメールがあった。
 3 23日品川(新幹線)6:50→名古屋8:37→亀山(関西本線:各停)亀山城趾散策、荷物を推し、片手に新刊8冊を持ち、炎天下、登っていった。頂上付近で、ぼーっとしたが、ゆっくり1周1時間、駅まで戻り、名物焼ミソうどんとビールで生気を取り戻し、津(紀勢線)へ。時間があったので、松阪に出て、名松線の入り口までたどり着いたが、出発できても帰りがないといわれ、近鉄で津に戻る。この線なんども乗ったことがあるが、以外と近くない。津で、15時ホテルで沼田さんに会う。20年ぶりか。あいかわらず、スリム。
 4 17:00時、陶陶(中華)で、三重短期大学のゼミ会、伊藤昌子、井原悦子、江崎淑子、山本憲生、沼田久美の諸氏に会う。話が弾み、あっというまに時間が過ぎる。皆さんじつに元気。心配していた江崎が、労演運動に狂っているとのこと、70(?)を過ぎてからだから、驚き。山本、沼田と呑み、最後は伊藤さんと。
 5 24日、津(紀勢線)7:11→亀山(関西本線)→伊賀上野(伊賀鉄道)→上野→伊賀神戸=ここは8年間住んだ場所。旧住宅は、今は空き家で、草ボウボウ。東(女房の友人)さんの家のベルを押した。家に引き込まれ、……車(東さんの友人清水さん)で名張に同乗。昼飯を食う。あっという間の出来事だった。
 6 名張シティホテル、中相作さんと連絡、駅近くの居酒屋で、尾崎(名張・赤目在住、旧三重短の同僚)さんと落ち合い、たらふくのみ、最後にホテルの近くの白木屋で分かれる。中(乱歩研究家)さん、1冊書くことを了承。この旅の目的の一端を終えた。
 7 名張(近鉄特急)7:23→名古屋8:58→(東海道線)岐阜9:38→美濃太田(高山本線)→11:29(特急飛騨)→富山14:45(アパホテル) 美濃太田で、長良川鉄道乗車の可能性を探るが、断念。飛騨川沿いの木立がじつに美しい。富山では、なにかたらふく食べた。領収書があるが、ラーメンを2軒はしごしたもよう。ホットしたのか、老廃物の常、頭も腹もコントロールがきかなくなった模様。
 8 朝早くホテルを出て、市電で富山大学へ。一度訪れたことがあるが、感じが変わっていて、全く記憶に残っていない。富山は路面電車の町だ。ところが飛行場へはじつに不便。富山11:35→千歳13:00 20分前に千歳上空に着いたもよう。妙な体勢で、上空に停止。体調急変。今日は涼しい。長袖の下着を着込む。
 今回の旅の目的は達した、といえる。ただし、各停で乗り継ぎ、金と時間を無駄にした。これが最高の贅沢だろう。ただし、名松線と長良川鉄道に乗れなかった。鮎川哲也『戌神はなにを見たのか』の最重要ポイントを覚視できなかった。でも、殺人の可能者(プランナー)は、真犯人(鮎川設定)のほかに、2名いることに確信できた。それに、殺人行は、蟹江(名古屋近隣)からはじまるが、ここは沼田さんの住むところだ。蟹江→松坂→古太郎→名張の殺人「行程」のトリックがわかった(気がする)のだ。