◆181123 読書日々 909
雪が降り、極寒になった
雪がない、気象観測が始まって以来、最遅だといわれた。そのとたん雪が降ってきた。ま、いつかは降る。積もる。がバサバサときた。ぐっと気温が低くなる。真冬模様。
1 日産のゴーン会長が、金融取引法違反(「有価証券報告書」虚偽記載の罪)「容疑」で逮捕された。内実は、2010~14の役員報酬の過少申告(脱税)によってで、22日取締役会(全会一致)で会長職を解任された。
この50億とも80億(15~17年分を含む)ともいわれる巨額の脱税行為は、世界企業日産の信用失墜を物語るのか、内部改革・威信回復を示すのか、いまのところはっきりしていない。それに長いあいだ、30年余にわたって、日産の車を愛好してきたものにとって、他人事に思えない。なによりも、日産革命の張本人(ringleader)が、一夜にしてタラップを外され、失墜したのだ。信長殺しに似ていなくもない。
ただし、有価証券報告書は、取締役会の承認・決定事項であり、その虚偽記載は、取締役会の連帯責任である。会長とその腹心が勝手にやったのだ、ですまされる問題ではない。さらには、ルノー(仏)と日産(日)の連携と対立もある。
2 大相撲九州場所、三人の横綱が消え、大関も勝ち越したら即休場となった。一人気を吐いているのが貴景勝。見ていて気持ちが良い。ガッツがある。この力士、右張り手一発で白鵬を打倒する図が見える。白鵬引退の一番だ。もっとも、優勝できないと分かったら引退する、という横綱がいなくなった。負けたら休む、10勝で横綱の面目が立つ、こういう具合の大相撲になった。ダルじゃない。
相撲は20~22くらいで強くならなければ、大成しない。大鵬、北の湖、貴乃花、白鵬、みなそうだった。千代の富士だけが例外だったが、貴景勝、22歳、新旧交代期に躍り出た逸材だ。
面白いもので、スポーツでも将棋でも、強いのが一人でると、5~10年、その種目に人気がでる。白鵬出て10年、完全にマンネリだ。ようやくというべきか、新人類が現れた。もっとも、貴景勝、少年時代からの逸材で、報徳・埼玉栄と中高の名門相撲部で活躍、名門貴乃花部屋にすすんで、ころもよし、親方は廃業、一人になった。大鵬、北の湖、白鵬、みな「独力」で実力発揮、敵をなぎ倒した。
こう書けば良いことばかりのようだ。その通りだが、一つ裏返れば、地獄、というのが相撲界だ。ま、怪我だね。一度ケガで途中休場している。でも、ぐるっと見回して、貴景勝を上回る取り口の力士はいない。買いかぶりだろうか。
3 今日、ぼーっとしていて、この日記を書くのを失念していたことに気づいた。12時近くになる。それでとりとめのない内容になった。
ポチポチと、手紙類の整理を進めている。ごくわずかだが、裁断できかねるものがある。和田裕子さんの銅版画もそのひとつだ。10枚ほど購買したが、心に残るのはそれらではなく、94~06年間の、年賀状とギャラリー展の案内状だ。裏は、草花や木の実を写した小品刷りで、手元に置き、見ていて飽きない。
和田さんとは忠海の「仔羊亭」であった(ように覚えている)。残念ながら、外国に行き、結婚して、年賀状も、銅版画購入も途絶えた。
長沼の東庭園付近に、森ヒロコの制作スタジオ(室)があった。私が馬追に住んだころは、空き家同然だったが、摺り残しの銅版画が山のように残っていたことを覚えている。
和田さんは、毎年、時計台近くのギャラリー・タピオで展示会を開いていた。そのビルに森さん専用ギャラリーがあり、展示会中のある日、森さんが和田の版画の一枚を指でなぞりながら、その極細線の出し方を、執拗にというか熱心というべきか、聞き出しているのに出くわした。
森さんはすでに国際的な評価を得ている画家だ。面白い光景を見ることができた、といまでもつよく思い起こしてしまう。森さん、わたしと同じ42年生まれで、2015.5.1になくなった。和田さんはずっと若い。