読書日々 704

◆141226 読書日々
ひさしぶりに雪のなかを滑走した。頭の芯がしびれた。
 雪が降る。しんしんと降り積る。完全な根雪になりそう。ここ数年、長沼の積雪は少なかった。今日の雪はきれいだ。
 そんななか、札幌から戻ってきた。およそ2時間余り、通常の倍ほどかかった。前走するトラックの雪煙が視界をふさいで、時速60キロ未満でしか走れない。ただし、長沼の枝道に入っておよそ10キロ、メータを見ると70キロで飛ばしていた。ほっとしたのだろう。だれはばかることのない雪原である。
 街での飲み会のようなものは、今日で終わり。明日は娘夫婦が帰省する。
1 12/20 「巡礼友の会」の忘年会は、昼間開かれた。歌舞伎座の真横のイタリアンの店である。この方たちとあったのは、15回巡礼のときで、たしか98年のことではなかったろうか。終わったあと並木通りのバーに行った。初回だったが、岩崎さんと二人で、ゆっくりうまい酒、「余市」をロックで飲んだ。キヨさんを呼び出そうと連絡したがつながらない。(余市が舞台になる「マッサン」は予想したほどのおもしろさではない。なんといっても主演の二人にものつくりに専心する執拗さが感じられない。ま、ムリだろう)
 夜「武鮨」で飲んで、岩崎さんとつまんだ。いつものコースだが、酔った勢いで、超銘酒(という触れ込み)を開けさせ、飲んだ。料金がバカ高かった理由は、あとで領収書を見て驚愕した。まずいね。岩崎さんはわたしの定宿に泊まった。スリーベッドの部屋で同室である。
 つい最近のこと、「バーブック」から請求書が回ってきて、社長の口から、エッ、○×円だって、と漏れるのが扉越しに聞こえてきた。このときも青くなりそうだったが、飲んだものははき出せないし、自戒したはずだが、本当にまずい。
 朝は浜松町でイタリアン(?)のホットドックを食べた。意外と食えた。岩崎さんはその足で帰宅の途に。といっても藤沢までだが。
 12/21 メル友(?)の玄永さんが弁理士の試験を突破したというので、おめでとう、会いましょう、ということになり、日比谷の「三代目文治」であった。塩竃料理で、ここは牛タンがうまく、静かだ。3時、文芸社の佐々木さんが到着、玄永さんと別れ、いったん外へ出て、昨日いったカクテルバーでまず一杯と思ったが、ライブがあるというので、入れなかった。それで「文治」に戻り、佐々木さんは牛タン、わたしはお湯割りで、ゆっくり昼間の酒盛りということになった。この店のカウンターはじつに落ち着く。ナマコの腸の塩辛という絶品をつまみに、あれこれ話した。佐々木さん、今日はおしゃれをしている。マフラーは最近結婚された娘さんのクリスマスプレゼントだそうで、まるで頬が緩んでいる。
 宿に戻り、気がついたのが、昼飯を食っていないことだ。ただし日曜日、西新橋界隈をつっきり新橋の飲み屋街のはずれにまでいくと、ようやく中華屋があった。客は中華人ばかり、しかも上も下もどんちゃん騒ぎと食い残しで汚い。担々麺を食べたが、腹が空いていたので、やっと食べることができた。帰り道、格好の店を見つけた。でももう遅い。
 時計を見るとようやく7時である。TVで「黒田官兵衛」を見た。最終回だが、こんないい素材を台無しにしたのは、脚本家か、監督か、俳優か。ま、全員だろうね。最悪だったのは、「期待」に違わず、いつものように秀吉役の竹中直人だ。秀吉である。最高権力者だ。猥雑と醜悪だけではつとまらない。権力者を演じるのはだれであっても難しいが。
 12/22 昼、ひさしぶりに「だぼ鯊」にいった。海竜社の編集者、林さんと待ち合わせだ。今日はあまり飲むまいと思ったが、おのずと銚子が並ぶ。海竜社の社長も、編集者もほとんど女で、社長同様、じつにはきはきしている。帰ってきて、ゲラを受け取った。林さんの編集で、みごとな「幸福」ハウ・ツウ本になりそうだ。「老働」という新語(?)を頂戴した。すごいと思う。ヒルティも草葉の陰で感涙にむせぶのではないだろうか。
 12/25 今年最後の「忘年会」。たぱす、木曽路、草地、煌、と回って、鳥まる、最後にたぱすに戻った。会いたい人、会いたくない人に会って、最後の店で、娘さんと二人で上機嫌の白鳥さん(高校の後輩だそう)に出会い、すぐ近くのホテルに戻った。いつものように、半ば眠りながら歯を磨き、なぜかパンツを洗い、寝ていた。
 ホテルを出ると、予報通り、雪が舞い降りてきた。
 今年最後の読書日記となりました。年末、お変わりなきことをお祈りします。お元気で。