◆170122 読書日々 813
DVDで観てしまうと、読まなくなる。
読書日々をアップする(書く)のを忘れていた。井上美香さんが妻のSNSへ送ってくれた。10数年、何度か書き忘れたことがあったが、そのたびに井上さんがチェックしてくれ、1度も穴をあけずにこれた。ありがとう。書くことが3、4つある。
1 「ブラタモリ」(NHK 土)を楽しんでいる。21日は金比羅さんだった。学生(2年)の夏休み、塩飽諸島の髙見島に、綾さん(社会学 4年)の調査(卒論)の手伝いというので、一週間ほど行ったことがある。綾さんの実家は、坂出市加茂町の正蓮寺(真宗)の住職の跡継(現在住職)だった。その帰り金比羅さんにお参り(?)した。いろいろな神社仏閣、教会に行ったが、ここは存外登りにくかった。カゴでも参詣できるためか、一段一段の幅が広いのである。
金比羅さんといえば忘れがたいのが、木下恵介監督「二十四の瞳」だ。小豆島の分校の小石(大石)先生(高峰秀子)が、修学旅行生を引率して訪れた場所だ。生徒の一人が中退し、金比羅さんの参道のうどん屋で働いている。その子を先生が訪れるシーンが忘れられない。その山道(ずいぶん変わったが)をタモリが登るのだ。ただし重要なのは、殷賑を極めた金比羅参り(かの森の石松も参詣した)のための鉄道が、琴平に4本も通じていたことだ。すでに2本廃線になっていて、いつものようにタモリ一行がその痕跡を訪ね歩くという寸法だ。
宮脇俊三編著『鉄道廃線跡を歩くⅢ』(1997)にその廃線跡の図が載っている。この廃線シリーズ(善0)、よくぞ集めたものだ。老眼のため、拡大鏡を使わないとよく見えないが、何かのおりには取り出して再点検している。わたしの貧弱な趣味的蔵書の中では、第一級のものだ。髙見島でのあまり楽しくない一週間の記憶をたどり、綾さん宅での五右衛門風呂を思い起こし、その風呂で、母の実家の風呂を思い出した。ともに、母屋から離れた、東屋のような感じの開けっぴろげの風呂だった。
2 宮脇さんの著書に『時刻表2万キロ』(河出書房 1978)がある。日本最南端の駅(枕崎)から最北端の駅(稚内)まで、「国鉄全線完乗起」だ。宮脇は、中央公論の編集長等を歴任した稀代の鉄道作家だ。とんでもないマニアックな著述『最長片道切符の旅』(新潮社 1979)もある。広尾(北海道十勝)から枕崎までの片道切符で、一気に完乗する旅だ。34日かかっている。
1/15 NHKスペシャル(再放送)を見た。九州「最南端」の「西大山」から北海道最北端の稚内まで、「各駅停車」で「最速」で行く鉄道旅だ。宍戸開と倉持明日香が旅人で、なんとも「無粋」だが、「羨ましい」旅に思えた。無粋というのは、ただ朝から晩まで乗るだけの旅仕立てだからだ。もっともこれをわたしは嫌わない。ただしスタッフその他に囲まれたお仕着せの旅は、放映なのであたりまえだが、無粋だ。旅は一人がいい。それに開は、世界中を歩いているのに、ジャリタレが大きくなったような倉持に調子を合わせている。もっとも、枕崎より西大山が南に位置しているというのが、この番組スタッフの意図なのだろう。
3 「刑事フォイル」(原題「フォイルの戦争」)の新シリーズ(NHKBS 日)が始まった。フォイルは敏腕厳格な警視だが、その真逆が、「フロスト警部」、R・D・ウィングフィール原作のシリーズもので、『フロスト日和 』(創元推理文庫 1997)等がある。わたしはDVDで何度か見たが、こちらの脱線振りもいい。フロストのTVシリーズはBSのミステリチャンネルでやっていたらしいが、こちらまでは手が届いていない。そうそう「フロスト警部」(DVD)シリーズを買ったのは、向井敏『探偵日和』(1998)を読んだからで、これもちょっとしたわたしの「宝」(?)だ。向井さんは、開高・谷沢とともに、トロイカで、わたしが敬愛する書評家の一人だ。この人の推薦するミステリを何冊読んだか、数えたことはないが、50は超えているのではないか。ちなみに『フロスト日和』は買っても読んでもいない。
フリーマントル『シャーロックホームズの息子』についても触れようとしたが、時間(枚数)が来た。