新装版 ヘーゲルを「活用」する!―自分で考える道具としての哲学―(言視舎)

9784905369516

エネルギー危機、少子化、EUの未来、チャイナの躍進、イスラム世界、戦争、家族問題、グローバル化…山積する現代の難問に、ヘーゲルの哲学・思想を大胆に「使う」本。難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説する超入門書。ヘーゲルを「使う」と様々な問題が「見えて」くる!

(本書は、2007年刊行『ヘーゲルを活用する!』(彩流社)の新装版です。)

本書の意図は、ヘーゲルの哲学著作だけでなく、その生活(生き方)をも含めて援用しながら、「ヘーゲル的なもの」で私たちが生きるこの日本の政治経済と文化生活を論じ、それを通して、この現実を有効かつ楽しく生きてゆく「すべ」を見いだすヒントを与える、というきわめて欲張ったものです。
 しかし、私が密かに狙ったのは、へーゲルの論理や人間、生き方に興味を持ってもらいたい、進んで好きになってもらえれば、できればヘーゲルの講義(録)を手とって、読んでほしい、というものです。人生哲学をヘーゲルに即して述べる、ということです。―あとがきより
 だれもが読んで利用できるヘーゲル哲学を鷲田小彌太が紹介します。

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0 ヘーゲル哲学って使いべりしない
 0.1 翻訳で誰もが読めるヘーゲルが登場した
 0.2 全体と細部まで血が通うヘーゲル流思考法
 0.3 拙速を嫌い。自己(「やりたいこと」)を貫いた
 0.4 不満分子や屁理屈からいちばん遠いヘーゲルの哲学
 0.5 英雄時代の哲学を生きる
 0.6 ヘーゲル哲学の全体像

第1章 「日本の直面する課題」を解く ヘーゲルの思考法10のキーワード
 1 「矛盾」― なぜエネルギー危機を突破できたか
 2 「自己対象化」―日本開戦は回避できたか
 3 「家族」の射程―少子化社会を克服できるか
 4 「一者」―天皇の存在理由とは?
 5 「対立物の統一」―「日本的経営」は経済成長の「桎梏」か?
 6 「総体把握」―列島改造論とは何であったか?
 7 理念主義を嗤う―グローバルスタンダードは「日本」を衰滅させるのか?
 8 「内在的超出」―「西欧に追いつけ、追い越せ」が可能だった理由
 9 「発展」―日本はつねに右肩上がりの歴史だった
 10 「精神」の「自己疎外」―「仕事」論
 
第2章 ヘーゲルの人生に学ぼう 「成功」をもたらす10の人生のポイント
 11 「ひきこもり」の青年期
 12 フリーター ―「家族教師」時代の過ごし方
 13 風下にたつ―友人の協同者
 14 「仕事」で超える―ワークの威力
 15 結婚―理想と現実の狭間で、原則を崩さず
 16 望む「地位」をえる―職業job=仕事work=天職missionの三位一体
 17 「御用哲学者」といわれるのは「名誉」か? 
 18 一派をなす―派閥力と敵対者、打たれるぐらい出る杭になる
 19 頂点を極める―私の後に「歴史」はない
 20 死後の「成功」と「敗北」
 
第3章 ヘーゲルが学んだ人、ヘーゲルに学んだ人
 21 ヘーゲル哲学には、その反対も含めた、すべてがある
 22 アリストテレス―「生成」=全体を求めて
 23 デカルト―哲学は純粋思考からはじまる
 24 スピノザ―無神論とデモクラシイ
 25 ルソー―人権論=個人の自由論の陥穽
 26 カント―「道徳」=良心は悪の起源でもある
 27 アダム・スミス―「欲望社会」の必然と衰退
 28 キルケゴール―「絶望」の哲学を生きる
 29 マルクス―「欲望社会」を超えて
 30 ニーチェ―「理性」を超えて

第4章 ヘーゲルに世界問題を占ってもらおう
 31 アメリカの一極支配―一極支配と反米感情
 32 EUの未来―統合と対立
 33 イスラム世界―国家主権と宗教支配
 34 機械と人間(生命)―ヒューマニズムの陥穽

 あとがき
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