エネルギー危機、少子化、EUの未来、チャイナの躍進、イスラム世界、戦争、家族問題、グローバル化…山積する現代の難問に、ヘーゲルの哲学・思想を大胆に「使う」本。難解で鳴るヘーゲルを誰にでも理解できるようにわかりやすく解説する超入門書。ヘーゲルを「使う」と様々な問題が「見えて」くる!
(本書は、2007年刊行『ヘーゲルを活用する!』(彩流社)の新装版です。)
本書の意図は、ヘーゲルの哲学著作だけでなく、その生活(生き方)をも含めて援用しながら、「ヘーゲル的なもの」で私たちが生きるこの日本の政治経済と文化生活を論じ、それを通して、この現実を有効かつ楽しく生きてゆく「すべ」を見いだすヒントを与える、というきわめて欲張ったものです。
しかし、私が密かに狙ったのは、へーゲルの論理や人間、生き方に興味を持ってもらいたい、進んで好きになってもらえれば、できればヘーゲルの講義(録)を手とって、読んでほしい、というものです。人生哲学をヘーゲルに即して述べる、ということです。―あとがきより
だれもが読んで利用できるヘーゲル哲学を鷲田小彌太が紹介します。
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0 ヘーゲル哲学って使いべりしない
0.1 翻訳で誰もが読めるヘーゲルが登場した
0.2 全体と細部まで血が通うヘーゲル流思考法
0.3 拙速を嫌い。自己(「やりたいこと」)を貫いた
0.4 不満分子や屁理屈からいちばん遠いヘーゲルの哲学
0.5 英雄時代の哲学を生きる
0.6 ヘーゲル哲学の全体像
第1章 「日本の直面する課題」を解く ヘーゲルの思考法10のキーワード
1 「矛盾」― なぜエネルギー危機を突破できたか
2 「自己対象化」―日本開戦は回避できたか
3 「家族」の射程―少子化社会を克服できるか
4 「一者」―天皇の存在理由とは?
5 「対立物の統一」―「日本的経営」は経済成長の「桎梏」か?
6 「総体把握」―列島改造論とは何であったか?
7 理念主義を嗤う―グローバルスタンダードは「日本」を衰滅させるのか?
8 「内在的超出」―「西欧に追いつけ、追い越せ」が可能だった理由
9 「発展」―日本はつねに右肩上がりの歴史だった
10 「精神」の「自己疎外」―「仕事」論
第2章 ヘーゲルの人生に学ぼう 「成功」をもたらす10の人生のポイント
11 「ひきこもり」の青年期
12 フリーター ―「家族教師」時代の過ごし方
13 風下にたつ―友人の協同者
14 「仕事」で超える―ワークの威力
15 結婚―理想と現実の狭間で、原則を崩さず
16 望む「地位」をえる―職業job=仕事work=天職missionの三位一体
17 「御用哲学者」といわれるのは「名誉」か?
18 一派をなす―派閥力と敵対者、打たれるぐらい出る杭になる
19 頂点を極める―私の後に「歴史」はない
20 死後の「成功」と「敗北」
第3章 ヘーゲルが学んだ人、ヘーゲルに学んだ人
21 ヘーゲル哲学には、その反対も含めた、すべてがある
22 アリストテレス―「生成」=全体を求めて
23 デカルト―哲学は純粋思考からはじまる
24 スピノザ―無神論とデモクラシイ
25 ルソー―人権論=個人の自由論の陥穽
26 カント―「道徳」=良心は悪の起源でもある
27 アダム・スミス―「欲望社会」の必然と衰退
28 キルケゴール―「絶望」の哲学を生きる
29 マルクス―「欲望社会」を超えて
30 ニーチェ―「理性」を超えて
第4章 ヘーゲルに世界問題を占ってもらおう
31 アメリカの一極支配―一極支配と反米感情
32 EUの未来―統合と対立
33 イスラム世界―国家主権と宗教支配
34 機械と人間(生命)―ヒューマニズムの陥穽
あとがき
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