本のなかから未来の指針をつかみとる!9.11と戦争、小泉改革、格差の拡大、ナショナリズムの台頭……。本を通して世紀末から21世紀はじめの10年(ゼロ年代)を読む。はからずも浮上する日本と日本人の姿。シリーズ完結編!
わたしの書評生活は長い。とぎれがない。この書評集成をあわせると12冊になる。尋常な量ではない。おそらく本書で打ち止めだろうが、わたし自身は「おまえはなにものか」と問われたら「書評家であった」と答えるのを躊躇したくない。
……21世紀は日本の世紀である、と主張し続けてきた。しかし日本を支配する論調は相も変わらず「暗い」、ネガティブ面を拾い出すのに躍起になっている感じは否めない。…どうして自国と自国民の力を信じ、その力を世界へ向けて発動するような口舌を吐くことができないのだろうか。たとえば、自由市場経済擁護を旗印に、TPP交渉に堂々と乗り込んでいって、日本の実力を知らしめようとしないのだろうか。不思議でならない。現在未来の本に対しても、自国と自国民の潜在力を発見する本やその「書評」が現れることを疑っていな
い。(まえがきより抜粋)
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まえがき
【Ⅰ】21世紀の言語空間へ(1998-2011年)
【Ⅱ】「新刊 私の◎○」今月の本棚」(1997~1998年)
【Ⅲ】「読書北海道メール版 読書日記」(1998~2000年)
【Ⅳ】日本と日本人について その1(1999~2001年)
【Ⅴ】日本と日本人について その2(2000~2006年)
【Ⅵ】「本のたちばなし」(2006~2007年)
【Ⅶ】書評ア・ラ・カ・ル・ト―「解説」を中心に(1988~2012年)
【Ⅷ】藤原正彦『国家の品格』批判(2006年)
【Ⅸ】戦後、最も影響力を持った100冊(1996年)
【Ⅹ】リーダーのための読書法(2002年)
【ⅩⅠ】文学でゆく北海道(2006~2007年)
【ⅩⅡ】さっぽろの文人たち(2005年)
【ⅩⅢ】北海道探偵小説昼話(2008年)
■追悼 谷沢栄一
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