読書日々 1004

◆200918 読書日々 1004 小林著『コロナ論』、推薦する!
 アパートの前は、駐車場も含めて、長いあいだ「土」だった。雨が降れば水たまりが出来、晴れが続けば、風で砂まじりの土埃が舞った。春、きれいにアスファルトを敷いたので、水たまりも砂埃もなくなったが、なにか単調になった。基本、それでいいのだが。
 1 小林よしのり『コロナ論』(扶桑社 20200824)をすぐ買って、読んだ。文句なく面白い。その意見に賛同できないところも含めて、大真面目であり、まともである。
 「コロナ、怖い!怖い!」論者は、日本では、尻をからげて逃げ出しつつあるように思える。2009年の新型インフルエンザの「空騒ぎ」をほとんどの日本人はきれいさっぱり忘れてしまっているだろう。そうそう、その年、リーマンショックで、日本中が火が消えたようになったし、自民政権は吹っ飛んでしまったっけね。
 対して、2020年のコロナ騒動で、自民新政権は世論調査で支持率大幅アップをえて、勢いを取り戻した。立憲民主党が合同して大きくなり、共産党と共同するように見えるが、解散したいのかな。
 2  わたしは、新聞は『朝日』の朝刊だけにした。TV番組表を確認し、コピーするためだ。
 TV朝日の「モーニングショウ」も「ニュースショウ」も見ない。ただし、スポーツニュースはNHKを見逃したとき、見る。ま、巨人と貴景勝がどうなったか、が気がかりだからだが。
 著者小林は、「モーニングショウ」を実に丹念(?)に見ている。もうそれだけで、わたしなどは、感服してしまう。小林の主張の根幹は、「比較」思考にある。その最たるものが、裏表紙の〈帯〉(腰巻)にドンピシャリある。
 まず、超大文字で
〈生命至上主義か? 経世済民か?〉
 と大きく出る。ついで小文字で、
〈日本人の年間の死因と志望者数を列挙してみると ガン等悪性新生物34万人、心疾患18万人、脳血管疾患12万人、
交通事故でも年間4500人が犠牲となり、
なんと、餅による窒息で毎年1300人も死んでいる!〉
 と挟み、大文字で、
〈インフルエンザは関連死を含めて毎年1万人が死ぬ。新型コロナの死亡者数は7月2日時点で975人---〉(ちなみに、朝日は9月17日時点で、感染者77717人 死者1490人)
そしてさらに活字を大きくし、
〈あえて言う。
経済のほうが命より重いのだ!〉
 以上のテーゼ(命題)を頭に置いて、一巻を通読するといい。コロナは「国難だ!」、「非常時だ!」が、一挙に色あせる。小林の「勝利だ」。でも、小林は「グローバリズム 反対!」じゃなかったのかな。
 政府の「自粛」は、「強制力のない」「要請」でしかなかった。国民(大多数)が(半ば)自発的に(というか)、メディアや政府・自治体の「音頭」に乗って、自粛したのだ。
 これを日本人の「美習」ととるか、「悪習」とみなすか、小林は判断していない。「大衆迎合」なしに、「習性」は生れない、も事実だ。
 3 少し集中して「新稿」を書いている。この数年、三宅雪嶺に集中して、長篇を読み、そのレジメを作り、論をたたんできたが、新稿執筆は気分転換にもなっている。
 わたしは、コロナであろうが何であろうが、自宅が、自室が仕事場だ。コロナ期間中は、札幌に3度出たきりだ。電話も掛かってこない。もちろん尋ねる人もいない。この「読書日々」を書くだけのために生きているのかな、と一瞬思ってしまう体の、淡淡たる一週間が続いている。なかなかのものだ。