あの哲学者にでも聞いてみるか―ニートや自殺は悪いことなのか(祥伝社新書)

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 つねに疑うこと、「疑問」を発することから始まるのが、哲学だ。ニート、自殺志願者、ワーカホリック、「援交」少女…。いまの社会は、そういうった人たちを「異常」と追いやり、疎外してきた。そして、「異常」な人が出るのは、社会の「異常」のせいと決めつけた。困ったことに、いまの私たちには、人生の難問題を一緒になって考えてくれる相手がいない。自分の頭だけで考えるから、自分を責めつづけるのではないだろうか。そこで、思い出してほしいのが、偉大な人生の先輩でもある、あの哲学者たちだ。彼らなら、簡単に片づけたりしない。徹底的に「良識」を疑い、新たな解決法を示唆してくれるにちがいない。

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 まえがき

 問1 「働きたくない!」は、いけませんか?
  ―答える人 エピクロス先生
  1 労働しないのが人間でした
  2 「したくないこと」をしないで生きる これっていいじゃないですか
  3 「働かない!」という意志は、「働きたい!」という意志より強いんです
  4 「老後」をいまから心配してどうするんですか?

 問2 一生独身・親と同居じゃ、ダメですか?
  ―答える人 ヘーゲル先生
  1 前提として、シングルが悪いなんてことはありません
  2 両親が喜んでいるのなら、進んで同居すべきでしょう
  3 老いてからも、張りのあるシングルを貫いてください
 
 問3 仕事人間じゃ、ダメですか?
  ―答える人 マルクス先生
  1 君は、「搾取」の奉仕者です
  2 君こそ、エリート根性に毒された加害者です
  3 君は、もはや労働者ではありません!
 
 問4 危険地域のボランティアは、いけませんか?
  ―答える人 サルトル先生
  1 「アンガージュマン」を知っていますか?
  2 「危険なところ」へゆくのは間違っているのでしょうか?
  3 真の奉仕者とは何か―よく考えてください

 問5 親子の仲が良すぎては、いけませんか?
  ―答える人 ルソー先生
  1 「自由と平等」が人間本来の姿です
  2 子どもに「礼儀」だなんて、必要ないし、できるわけないじゃないですか
  3 親子がフレンドリーなのは、すばらしいことです
  4 息子が母親を見捨てることはありません

 問6 専業主婦じゃ、いけませんか?
  ―答える人 福沢諭吉先生
  1 専業主婦は、家庭のマネジャーです
  2 専業主婦は、家庭の名伯楽です
  3 人生の終盤に笑うのは、専業主婦です

 問7 女教授を目指しては、いけませんか?
  ―答える人 ヒューム先生
  1 大学教授は、なってからが大変です
  2 女教授は、最高の職業です
  3 フルスピードで、プロの教授に向かってください

 問8 「援助交際」は、いけませんか?
  ―答える人 ソクラテス先生
  1 一四歳は子どもでしょうか?
  2 未成年であっても、「援助交際」」は犯罪です
  3 心がともなわない性交は、いますぐやめなさい

 問9 ホームレスは、いけませんか?
  ―答える人 キルケゴール先生
  1 正しいホームレスのあり方をお教えしましょう
  2 家族と生きることで、自由は疎外されるのでしょうか?
  3 「人権」を捨てた存在なのです 

 問10 自殺をしてはいけませんか?
  ―答える人 ある哲学者
  1 死にたい!と思ったことはないですか?
  2 なぜ、人は自殺をするのでしょか?
  3 人殺しは、「悪」なんでしょうか?
  4 自殺は、罪ではないが、「タブー」です
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