嗚呼、こんな死に方、してみたい(したくない)
【「死」は生の「切断」に違いないが、生の「終点」であり「決着」である。その終点に近い遠い、の違いはあっても、生の「一部」なのだ。死を考えずに生きるのは、生を考えずに生きることだ。】
なんの前ぶれもなく、ぽっくり死にたい。そう考える人は多いだろう。しかし、死を考えることなく逝くことが、本当に幸福だろうか。本書では、作家、芸術家、俳優、政財界人として活躍した「あの人」のご臨終場面を再現。仕事現場で果てた人、延命治療を拒否した人、自死という美学を貫いた人など、現代日本人100人余の「死に方」を徹底研究。
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はじめに
第1章 天寿をまっとうした「理想」の死
1.1 「私」の流儀に徹した死に方
梅原龍三郎/熊谷守一
1・2 「惰力」で最後に向かう美学
臼井喬二/高峰秀子
1・3 生き方を変えず迎えた死
今東光/野上彌生子
第2章 命の限りをふりしぼる
2・1 死力を尽くして果てる
円谷幸吉/内田吐夢/多田富雄/美空ひばり/長谷川一夫
2・2 人知れず「姿を消す」
岡崎次郎/長谷川伸/上原専禄
2・3 「じたばた」しても潔い死に方
千葉敦子/佐野洋子/川上宗薫)
2・4 走り続けた作家たちの死に方
吉川英治/横溝正史/江戸川乱歩/松本清張
2・5 仕事のすべてを燃焼させた死
田中絹代/溝口健二/下村治/佐分利信/梅棹忠夫
第3章 あとは野となれ山となれ
3・1 しがみつかない逝き方
山田風太郎/吉田健一/山本周五郎
3・2 自然死―死ぬべくして逝く
斎藤茂吉/今西錦司
3・3 「肩の荷」をおろす死に方
舟橋聖一/芥川龍之介/太宰治
第4章 「準備」のない死
4・1 不慮の死―事故死、もしくは不注意による死
向田邦子/江利チエミ/久保田万太郎/力道山
4・2 急死―世間を驚かせた著名人の死
司馬遼太郎/池波正太郎/藤沢周平/有吉佐和子/
水谷八重子/小津安二郎/佐多啓二/伊藤整/
開高健/大平正芳/福田赳夫/三木武夫/田中角栄
4・3 「殺される」という死―暗殺・リンチなど非業の最後
石田吉蔵/大久保利通/伊藤博文/原敬/小林多喜二・
小畑達夫/中川昭一
第5章 「準備」のある死
5・1 強制された死―死刑、獄中死など
東条英機/三木清/山口二矢
5・2 自死という美学を貫く
江藤淳/三島由紀夫/乃木希典/近衛文麿/甘粕正彦
5・3 「闇」を抱いて長寿をまっとうする
岸信介/野坂参三/宮本顕冶
5・4 治療や延命を拒否した死
高見順/緒方拳/長谷川町子
第6章 誰がために生きるか
6・1 「家族のため」という死に方
岩崎弥太郎/菊池寛/佐々木茂策/有島武郎
6・2 「自己愛のため」という死に方
永井荷風/t寺山修司/沖雅也/田宮二郎/
山崎晃嗣/岡田有紀子
6・3 美しい死を迎えるために
宮本美智子/山本夏彦
第7章 死を超えて、死に臨む
7・1 「人類のため」という死に方
内村j鑑三/尾崎秀実/由比忠之進/金子光晴
7・2 「共同体のため」という死に方
伊藤博文/栗林忠道と大西瀧治郎/渋沢栄一/
島田三敬/田中正造/戸村一作
第8章 わが学恩ある人たちの死
8・1 思索し続けた知識人の死に方
福澤諭吉/三宅雪嶺/小西甚一/宮崎市定
8・2 書恩・学恩尽きない人の死
谷沢永一/廣松渉
あとがき
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