雑記帳 6

◆130918 雑記帳 6
 9/14 北広島の回転寿司屋は、地味な外装に似合わず、大繁盛。大人五人が食べて飲んで、8000円強。予想はしていたが、安い。ただし寿司を食ったという満足感は、わたしにはまったくなかった。素人の女房が造る寿司(マグロやバッテラ)のほうが断然うまい。
 9/17 文芸社文庫の初校ゲラを仕上げて、返送。ゲラが続き心底しんどい。
 吉野作造、美濃部達吉はとびっきりの秀才で、ともに東大教授になった。民本主義の吉野は、明治憲法政体を疑似民主主義とみなす阿呆学者で、美濃部は「天皇機関説」論者と知られているが、これは上杉慎吉等によるレッテル貼りであった。しかし「天皇」は政治的に利用された経験があり、伊藤博文から憲法草案の説明を受けたとき、天皇機関説の疑問を持ったそうだ。憲法には「天皇大権」と記されているが、天皇の政治行為はすべて「規制」されている。この意味では「機関」である(だろう)。憲法の支配下にある天皇、これが明治憲法の実体である。美濃部は主著『憲法講話』で詳細に論じている点だ。いい。
 ひさしぶりにビジネス・ホテルがとれた。ところがいつものように「たぱす」にゆくと、臨時休業。とぼとぼと狸小路を戻ってくると、新装開店の「王将」がサービス券を配っている。つい誘われるように入った。ビールと餃子を食べて、450円だから、安い。だがこの程度の味だったかな。まだ4時少し過ぎだ。そば屋に入って、酒を飲んだが、ワンカップ大関だった。「木曽路」にゆき、中村さんを呼び出してもらった。ひさしぶりにお会いした。しばし談笑。中村さんは早々とタクシーで帰還、わたしはこれもひさしぶりの「早蕨」にゆく。少し騒いで、相客と一緒に「早苗」へ。唱ったが、声がまともに出ない。それから「バーサン」、最後が「桂」、帰りは酩酊していたので、近いがタクシー。飲み方が悪いのか、あまり調子がよろしくない。130918