読書日々 639

◆130927 読書日々
北海道新聞・富樫倫太郎さんとの対談で上京して
 9/25 上京。夏物だが背広の上を着ている。やはり暑い。千歳空港で、今夜お会いする千田琢也さんの本を1冊購入、待ち時間で読む。ちょうどアマゾンで『シャーロック・ホームズ 映画読本』(洋泉社 121229)が届いたので、飛行機のなかで読む。BBCの「シャーロック」は、NHKのBSで堪能し、収録して楽しんでいる。それが契機で、ロシアのシャーロック、ラズボーンのシャーロック(シリーズ)、ハワードのシャーロック(シリーズ)、ヤングシャーロック(2本)、もちろんバジェットのホームズ全集をDVD版でサイド、再々度楽しんだ。荒唐無稽なのも含めて存分におもしろい。新着のフィルムは美しい。かつて若きワトスンの冒険(シリーズ)を見て興味深かった。それもDVDになっているが、未購入。
 この映画読本は、映像は楽しくおもしろいが、記事の内容は平板というべきだろう。BBCで主演のカンバーバッチはやはり最近べつな作品、最新のクリスティーマープルものの作品でお目にかかって、その独特の存在感に感心した。
 今、27日の早朝、ホテルで書いている。酒が残っていることもあって、ことば特に名前や本の名前が出てこない。困ったものだ。
 9/26 四谷三丁目にホテルが変わる。今回の上京は、北海道新聞「四季対談」、お相手が今注目されている作家の富樫倫太郎さん。函館で生まれ、札幌で育ったそうだ。虎ノ門の道新支社に3時15分前にぴたりとつく。わたしより20ほど若い。量産体制に入ったということで、富樫さんの話にはもよどみがない。歴史と小説の相違から始まって、北海道の時代小説、そして書きたい、読みたい北海道の時代小説に話題が進んでいった。富樫さんも司馬さんの作品をよく読んでいるので、話がほどよく進んだのではないだろうか。司会は文化部長の竹田さん、2時間ほどたっぷり話して、あとは道新の記者さん、それに中公の編集者さん2人を交えて、今回の仕掛け人文化部の中村公美さん行きつけのトルコ料理を堪能した。ひさしぶりにギリシアで飲んだウゾに似た高濃度の酒を飲んだが、酔わなかった。それからいったん分かれて、部長と編集委員の土屋さんと銀座に出て、昨夜も飲んだBOOKで楽しい時間を過ごした。あっというまに時間がたち、気づくと11時を優に回っていた。道新の記者さんたちと楽しく飲んだのははじめてではないだろうか。
 本当は富樫さんとの対談の内容についても記しておきたいが、これは道新さんの「仕事」なので、来月出るはずの紙面でぜひ楽しんでほしい。
 9/27 今日は12時台の飛行機で帰る。残念ながらキヨさんに連絡がつかず、岩崎さんの携帯は切断されているとのことで、巡礼仲間のだれとも会えずに帰る羽目になるかもしれない。
 夜は高校の同期会がある。欠席通知を出したはずだか、先日旧姓石突さんにグランドホテル近くの路上で出会ったので(?)、出席することにした。帰ったらすぐ、中之島まで出かけることにする。
 年をとると、移動に時間がかかる。しかし、先月も今回も、かなり歩いているが、足腰は痛くならない。何とか歩けている。もちろんゆっくりだ。昨日、対談が終わって店に移動するとき、前に行く人はどんどん進むが、こちとらはそうはゆかない。若い中公の編集者が同道してくれた。店の前でかなり待たせたのではないだろうか。
 拙著『時代小説で読む! 北海道の幕末・維新』(亜璃西社)が出たので、今回のような楽しいご褒美が与えられたと思える。酒が飲め、新しい人たちとも出会えた。