カテゴリー別アーカイブ: 著書

「佐伯泰英」大研究(日経ビジネス人文庫)

9784532194949

 佐伯泰英の『居眠り磐音 江戸双紙』を手に取ったのは、二〇〇七年の春である。面白かった。新鮮だった。いろんな人に勧めたが、異口同音に面白いという。それもなかなか上質な面白さだという。
 その面白さ、読者を惹きつけてやまない理由を説き起こしたい、こういう思いに釣られて、頼まれもしないのに書き始めた。それが本書の原型である。ファンから評論家に進んだが、ファンであることをやめたわけではない。(あとがきより)

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序章 小説家の誕生

第1章 平成の時代小説―時代小説黄金第三期の誕生
一 円本『現代大衆小説全集』
二 小説を席巻す―司馬・池波・藤沢
三 文庫書き下ろし―佐伯泰英
四 時代小説は人生読本だ

第2章 はじめて佐伯作品を読む人のために
一 『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ
二 『密命』シリーズ 
三 『酔いどれ小藤次留書』シリーズ
四 『吉原裏同心』シリーズ
五 『古着屋総兵衛影始末』シリーズ
六 『狩り』(『夏目影二郎始末旅』)シリーズ
七 『交代寄合伊那衆異聞』シリーズ

第3章 さまざまなヒーロー ―剣豪たち
一 寒月霞斬りと霜夜炎返し―壮年の剣と青年の剣
二 正統の剣・直心影流 ―坂崎磐音
三 異才を放つ剣豪 ―小藤次と一松
四 剣豪四人 ―総兵衛・幹次郎・影二郎・藤之助

第4章 生業をもつ人生
一 上から下まで、窮迫する武士階級
二 商人の威力
三 「手職」をもつ強み

第5章 江戸の魅力
一 人間の坩堝―人間曼荼羅
二 水上の都市
三 色街さまざま―金と欲
四 巨大な権力と金力

第6章 食こそ人間の本然
一 大大飲の魅力―佐伯と池波
二 旨い物
三 旅と食
四 人間は食にあり

第7章 作家・佐伯泰英の作法
一 大量生産
二 一作ずつ―100冊を超えて
三 佐伯式執筆法―定量ずつ定期的に書く
四 剣豪たちと同じ時間割

第8章 比較―『密命』と『居眠り磐音』
一 人気度
二 どちらの剣が強いか
三 女たち

あとがき
引用文献
佐伯泰英時代小説一覧
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人生は四十代からの勉強で決まる(海竜社)

9784759310658

 勉強法というと、端から軽蔑する人がいる。軽蔑しないまでも、わたしには無縁だという人がいる。しかし、勉強法とは単なる手段(道具)ではなく、生きる方法(how to live; art of my life)なのである。どう生きるか、の人生論の中核問題なのだ。
 四〇代以降に人間が成熟し、一人前の人生が始まる。これがわたしの持論であり、経験則にもかなっている。本書で論じる勉強法が類書と異なるのは、勉強術に焦点を置かず、本格人生を望む人のためのものを目指しているからだ。自分の潜在力をフル稼働させたいと望んでいる意欲ある人たちに期待するとことがあるからだ。

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はじめに

第一講 四〇歳。やりたいこと、やりたかったことが見えてくる
三〇代は「いまだ何者でもない」
1 三五歳までは基礎工事
2 四〇代に全力でぶち当たる仕事に出会う
3 50代が体力絶頂期
4 勉強に遅いということはないが…

第二講 どんな勉強にもまず「先生」が必要だ
学ぶとは「真似ぶ」ことである
1 いちばんいい「先生」とは? 
2 現役の「先生」」に学びたい
3 老熟、老固=牢固しない「先生」がいい

第三講 起きてまず「すること」がある幸せ
定年直後にかかるノイローゼ
1 「退屈」は辛い
2 勉強したいことがある幸せ
3 起きたら、なにはさておき、勉強
4 完成日を決めることが大事

第四講 勉強はいつまでも続けることができる仕事だ
勉強はライフスタイルの重要なパート(部分)である
1 勉強するスタイルを身につける
2 早くとりかかり、ゆっくりと始動する
3 人生は締め切りの積み重ねである

第五講 勉強は「体力」だ
脳を使わないと活力が湧かない
1 脳力は体力だ
2 勉強の本質は「集中と持続」にある
3 毎日、勉強の時間割を決める
4 遅くたっていいではないか

第六講 勉強では「経験」が生きる
これまでの「経験」を自己点検してみる  
1 とりあえずの即戦力はどの程度か?
2 新しいことをするためには①
3. 新しいことをするためには②
4 とりあえず三年続ける。すぐにやめるとマイナスになる

第七講 人生いたるところに「学校」あり
なにはなくとも「学校」があるさ
1 三日坊主こそ「学校」へ
2 大学で勉強すれば、授業料など安いものだ
3 大学での一年は「海外留学」だと思うべし
4 学校が「勉強部屋」(スタジオ)になる

第八講 勉強したら成果を出したくなる
仕事で読む本は面白い
1 仕事のために勉強する、が最も有効な勉強法だ
2 仕事には締め切りがある
3 仕事には「仕込み」がある
4 仕事にはおまけがつく

第九講 勉強の最大の恩恵は「面白い」ことだ
勉強のある人生
1 定年後に「やること」がある人生
2 面白い人生
3 「やりがい」のある人生
4 「どんな」勉強でも続けていれば面白くなる

あとがき
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反哲学・入門編(鷲田小彌太《人間哲学》コレクション⑦)(彩流社)

9784779110412

フツ-の「哲学書」は教えてくれない「自分で考える方法」の基礎の基礎を解説。
哲学命題はもちろん、人間の生き方・死に方、歴史、現代国際政治を題材にした生きた思考のトレーニング。テレビの見方が変わり、読書の姿勢が変わり、そして人生の視界が広がります。

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まえがき

1 「自分で考える」
1.1 人間は「メガネ」を通して「考える」
1.2 三つのメガネ=考える力
1.3 メガネが曇る、あるいは少ないとき
幕間 なぜ「超能力」者は曲がらないものを曲げないの?

2 もっとも重要なのが「比較」だ
2.1 「比較」を通して考える
2.2 「特定の関係」を比較する
2.3 「物差し」で比較する
幕間 「メガネを外せ」は「どんなメガネをかけているのか」を知ることだ

3 「先例」を探す
3.1 ぴったりの「先例」
3.2 よく似た「先例」
3.3 「先例」がない
幕間 卵が先か、鶏が先か―スピノザ思考の独創性

4 天動説に倣って
4.1 人間の本性(自然)は変わらない
4.2 歴史のアイデンティティ
4.3 あらゆる人間=人類=普遍=ヒューマニズムの立場で
幕間 見る位置(ポジション)を変えれば悪魔にもなる―ブラウン神父

5 地動説に倣って
5.1 「…それでも地球は回っている」
5.2 歴史は連続する変動と非連続する革命でできている
5.3 固執が自壊のもとになる
幕間 当事者になってみれば、わかること、わからないこと

6 天も地も動いている
6.1 哲学はプラトンで終っているのか?
6.2 大局と局所で考える
6.3. 会社と家族は「逆説」で繋がる
幕間 年金制度の廃止が少子化問題を解決するって?

7 人間(本性)を考える
7.1 仕事で考える
7.2 生と死で考える
7.3 神で考える
幕間 自然の破壊と自然の再生

8 歴史を考える
8.1 自国の歴史を考える
8.2 近代史を考える
8.3 他国の歴史をつねに参照して―司馬遼太郎に学んで
幕間 やってはならならい比較

9 現在を考える
9.1 時局を考える
9.2 読む―考えるとは読むことによって培われる
9.3 書く―コラムを書く
幕間 三分法で考え、書こう

人名索引
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ビジネスマンのための時代小説の読み方(日経ビジネス人文庫)

9784532194727

 教養とは、ハイカラで気取ったものではない。人間が人々=社会の中で働き、生きるために必要な知識と技術の集まったものである。もちろん、ビジネスマンがもっていなければまともな人間関係も、客関係も築くことが難しくなる。ここで紹介した作品を「入り口」に、さらに知性と技術を磨くチャンスを時代小説の中で見いだしてほしい。―まえがきより

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■序章 ビジネスマンと時代小説

■第1章 三大作家の競宴
  ―司馬遼太郎・池波正太郎・藤沢周平
司馬・池波・藤沢はビジネスマンの必読書
 司馬遼太郎作品にはビジネスエリートになる極意がj満載
 「男の典型」を描く
 魅惑的なリーダーの極めつけ
   『国盗り物語』
   『新史太閤記』
   『覇王の家』
   『項羽と劉邦』
 参謀さまざま
   『義経』
   『播磨灘物語』
   『燃えよ剣』
 プロフェッショナルの資格
   『風神の門』
   『花神』
   『胡蝶の夢』
 創業者の辛苦と魅力
   『空海の風景』
   『菜の花の沖』
   『竜馬がゆく』
 歴史の鮮やかさ
   『梟の城』
   『坂の上の雲』
池波正太郎作品には男の生き方の魅力が満ちている
 仕事で生きる男は女も魅了せずにはおかない
 こんな上司がほしい
   『鬼平犯科帳』
 フリーランスで生きる
   『剣客商売』
 シングルで生きる
   『仕掛人・藤枝梅安』 
藤沢周平作品には人生の哀歓が詰まっている
 サラリーマンの哀感を静に奏でる
 フリーターで生きる
   『用心棒日月抄』
   『獄医立花登手控え』
 人情の機微を生きる
   『橋ものがたり』
   『本所しぐれ町物語』 
 万年 「平社員」の矜持
   『隠し剣』
   『玄鳥』
 定年後の生き方
   『三屋清左衛門残日録』

■第2章 これだけは読んでおきたい名作55
 名作に定義なし
 魅力的な組織のリーダー像を学ぶ
   『下天は夢か』津本陽
   『覇者の決まる日』南原幹雄
   『赤穂浪士』大佛次郎
   『勝海舟』子母澤寛
   『西郷と大久保』海音寺潮五郎
 創業者に極意を学ぶ
   『蒼き狼』井上靖
   『武田信玄』新田次郎
   『捨剣 夢想権之助』左江衆一
   『写楽まぼろし』杉本章子
   『高杉晋作』古川薫
 プロフェッショナル魂を学ぶ
   『宮本武蔵』吉川英治
   『佐々木小次郎』村上元三
   『服部半蔵』戸部新十郎
   『柳生連也斎』五味康祐
   『鬼磨斬人剣』隆慶一郎
 派遣・フリーランスの品格
   『忍びの者』村山知義
   『一本刀土俵入』長谷川伸
   『勇者は懼れず 孔子英雄伝』大久保智弘
   『風車の兵吉捕物綴』伊藤桂一
   『木枯し紋次郎』笹沢佐保
 親子・夫婦関係の妙にふれる
   『北条政子』永い路子
   『五辨の椿』山本周五郎
   『小説 日本婦道記』山本周五郎
   『真田太平記』池波正太郎
   『瞼の母』長谷川伸
 歴史センスが変わるほどの興奮を呼び覚ますもの
   『武王の門』北方謙三
   『吉原御免状』隆慶一郎
   『樅の木は残った』山本周五郎
   『田沼意次』村上元三
   『影武者徳川家康』隆慶一郎
 時代小説の神髄はチャンバラにある
   『剣豪将軍義輝』宮本昌孝
   『鳴門秘帖』吉川英治
   『眠狂四郎無頼控』柴田錬三郎
   『密命』佐伯泰英
   『人斬り善鬼』隆慶一郎
 江戸のシャーロック・ホームズたち
   『半七捕物帳』岡本綺堂
   『右門捕物帖』佐々木味津三
   『顎十郎捕物帳』久生十蘭
   『十時半睡事件帖』白石一郎
   『目明し文吉』西村望
 江戸情緒と人情を読み歩く
   『御宿かわせみ』平岩弓枝
   『だいこん』山本一力
   『銀の雨 堪忍旦那為後勘八郎』宇江佐真理
 心が晴々とする江戸の人間模様
   『銭形平次捕物控』野村胡堂
   『夢介千両みやげ』山手樹一郎
   『居眠り磐音 江戸双紙」佐伯泰英
   『ずっこけ侍』小松重男
   『応為坦坦録』山本昌代
 日常を越えた世界で存分に遊ぶ
   『陰陽師』夢枕獏
   『神州纐纈城』国枝史郎
   『甲賀忍法帖』山田風太郎
   『秘伝・宮本武蔵』光瀬龍
   『四十七人の刺客』池宮彰一郎

■第3章 記憶に留めたい快作10
   『大菩薩峠』中里介山
   『忠直卿行状記』菊池寛
   『富士に立つ影』白井喬二
   『鞍馬天狗』大佛次郎
   『丹下左膳』林不亡
   『南国太平記』直木三十五
   『新撰組始末記』子母澤寛
   『雪之丞変化』三上於兎菟吉
   『かげろう絵図医松本清張
   『会津士魂医早乙女貢

■第4章 時代小説女作家ベスト10
   『婉という女』大原富枝
   『華岡青洲の妻』有吉佐和子
   『はやぶさ新八御用帳』平岩弓枝
   『山霧 毛利元就の妻』永井路子
   『深川澪通り木戸番小屋』北原亞以子
   『千姫絵姿』澤田ふじ子
   『霊験お初捕物控』宮部みゆき
   『雷桜』宇江佐真理
   『お鳥見女房』諸田玲子
   『歳三 往きてまた』秋山香乃

あとがき
索引
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シニアの読書生活(MG BOOKS)

9784900253582

 人間に食欲がある。食欲は、それを満たせば満たすほど大きくなる。逆に、食べないと、食欲が減退する。拒食症に陥ることさえある。 
 人間に読書欲がある。本を読まないと、どんどん読書欲が減じる。逆に、読書欲を満たすと、どんどん読書欲が拡大してゆく。
 「欲」(desire)とは、たんに主観的なものではなく、どの基礎に必要(need)を持つ。読書欲は、渇望であるが、精神の必要であり、「必然」(necessity)なのだ。

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■序章 七〇歳、死ぬまでに一〇〇冊、読むべき本を求められた
1 本とは何か? 人間である
2 なぜ本を読むのか? 本があるからだ
3 本は、読めば読むほど、必要になる
4 読書の敵は「読書」だ、と知るべし

■第1章 定年後、読書で差がつく
1 老いてこそ読書
  読書をする人の顔は美しい
  一生幸せになりたかったら、読書がある
  人生は長く、読書は永遠だ
2 読書のある人生
  もし、私に読書がなかったなら
  読書はいくつもの人生を教えてくれる
         ~アームチェア・ライフ
  シニアにこそ読書が必要な時代だ
3 読書は集中力と持続力を養う
  体力はなくなったのか? 
  思考を集中し、持続する力が必要
  集中を持続する最良の方法は読書である

■第2章 読書環境論「どこで読むか」は重要だ
1 自室で読む
  書物のある人生
    ~「老人クラブ」に行かない人
  書斎のある人生
    ~本は自分で買え
  読書は贅沢だ
    ~読書は、簡便で最高の精神生活である
2 本屋で読む楽しみが消えるか?
  本に触れる楽しさ
  大型店で新刊書を読む
  時間があれば古書店通い
3 借りて読む
  友人から借りる
  公立図書館で借りる
  大学図書館を利用する

■第3章 本の探索はインターネット通販で
1 インターネットは難しくない
  インターネットはワープロ、メールより易しい
  パソコンは、新機がいい。しかし、古機で十分
  短い文章ほど、ワープロが便利
2 新刊書のすべてがたちどころに手元に届く
  総合的検索エンジンを使う
  インターネット通販は、1500円を越えると送料無料 
  インターネット通販は拡大の一途とたどるか?
3 ああ、懐かしの古本が、簡単に手に入る
  インターネット通販で古本の価格が急落した
  どんな本でも見つかる時代になった
  もう大型書庫の時代は終わった
    ~必要な本を、最小限度備えればいい時代がやってきた

■第4章 読書計画のある人生
1 読書計画を立てる楽しさ
  新しい人生区分~四段解説
  シニア期にふさわしい本とは?
  金がないときほど、本を読む値打ちが上がる
2 明日は何を読もうか?
  家を出るとき、持つ本が決まらないと
  トイレに入るとき、本がなければ
  寝るとき、枕元に本がなければ
3 一年計画と、読書メモ
  今年は「この人」を読もう。一年・一著書
  読書メモの勧め
  「声に出して読ませたき…」は初心者用、と思うべし

■第5章 読む楽しみ、書く楽しみ
1 仕事で読む本は面白い
  頭に入る
  仕事ができるようになる
  浪費が利益を生む
2 読んで、書く楽しみ
  自分の分身を持つ喜び
  書くのは苦しい。しかし、それが楽しい
  読まなければ、よく書けない
3 書くために読む楽しみ
  自然と集中と持続が生まれる
  書いてみて、はじめて理解しているかどうかがわかる
  読書が仕事につながる

■第6章 個人図書館
1 現実図書館
  必要最小限の本は置きたい
  本を読むためのレファレンス
  DVDとCD
2 架空図書館
  パソコンは架空図書館だ
  この本はこの図書館にある
  図書目録は隠れた宝庫だ
3 理想図書館
  本を探す楽しみ
  理想の図書館を設計する
  定年後に読む本を選定する
 ■極めつけのエッセイ
 ■本に関するエッセイ
 ■人間に関する本
 ■勉強に必携の本
 ■歴史はすべての知の源
 ■時代小説は教養の宝庫
 ■現在を知るために
 ■小説を数冊
 ■評伝・自伝
 ■この人の評論著作は見つけたらかならず買って読もう
 ■鷲田小彌太ベストセラー
 ■自著自薦ベスト3
 ■友人の著作ベスト2

あとがき
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