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日本人の哲学1 哲学者列伝(言視舎)

9784905369493

鷲田小彌太の主著!!

「日本人の哲学」を書こう、書かなければならない、書けるにちがいないと思えることができたのは、65歳を直前にしてであった。いま『日本人の哲学』の第1部「哲学者列伝」を出すことができた。ようやく75歳までに残る2~10部(全5巻)の完成に目途がたったのではという思いにたどり着くことができた。現在、最難関の(と思える)第2巻の「文芸の哲学」と格闘中である。厳しくもあり、面白くもある日々を送っている。
 この全10部の完成を見ることができれば、我が研究人生に悔いなし、そのごは余滴である、といいきっていい。(あとがきより抜粋)

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総序
第1章 戦後の哲学者たち
0 「戦後」思想とは?
§1 勝利した思想
§2 マルクス主義と非マルクス主義の間に

第1節 吉本隆明―戦後思想の代名詞
§1 吉本は、戦後最大の哲学者である
§2 吉本は「言葉」=「幻想」の理論をその基本におく
§3 吉本はその時代の「先端」と「最重要」問題に挑戦し続ける
§4 日本人の哲学を模索する
§5 思想家としての「最低」条件
第2節 小室直樹―アノミーの政治哲学
§1 哲学の勝利 ロシア社会主義(旧ソ連)の崩壊を理論的に「先見」した思考の「爆力」
§2 小室の思考の「道具」は、「最高」で旧式
§3 小室の思考の核はイデオロギー論であり、「アノミー」論である
§4 荒廃したアパートの哲人
第3節 丸山真男―戦後思想のチャンピオンといわれて
§1 日本=超国家主義なのか?
§2 丸山の思考法に見られる「詭弁」
§3 丸山真男はマルクス主義者をめざした
§4 丸山真男の「魅力」
第4節 司馬遼太郎―日本人とは何者か
§1 日本人の「典型」を描く  「日本人」の発見
§2 「思想」とはなにか
§3 世界水準の日本人
§4 「人間通」の人
第5節 山本七平―戦後日本の異例の良識.
§1 異例の人
§2 「賢者」と呼ぶにふさわしい人
§3 「常識」の人
§4 「異常」体験者

第2章 戦前の哲学者たち  敗戦から明治維新まで
0 戦前の哲学者の概観

第1節 石橋湛山―自由主義思想の奇蹟
§1 「大日本主義」批判──戦間期の思考
§2 自由主義の陥穽
§3 剛直な人
第2節 柳田国男―日本資本主義の蹉跌
§1 「洋学」から学んで
§2 民俗学の思考
§3 大衆をはげます思想
§4 「郷土研究」の科学の蹉跌
§5 「泥田」と成城との間
第3章 徳富蘇峰―富国強兵論の論理と心理
§1 明治の知識人の「資格」  漢学と英学
§2 ジャーナリスト 新聞人の特殊な地位
§3 日露戦争の衝撃  日本近代史の変革
§4 『近世日本国民史』全一〇〇巻の起案と完成
第4章 三宅雪嶺―哲学的百科全書家の奇蹟
§1 哲学者の典型的な行路
§2 哲学の体系
§3 哲学の真骨頂
§4 フリーランサーの生き方
第5章 福澤諭吉―民権論と国家論の緊張関係を生きて
§1 洋学の思考
§2 「私立活計」
§3 オーソドックスな国家論
§4 「家長」の生き方

第3章 江戸後期の哲学者たち
0 江戸後期の概観
§ 諭吉の儒学
§ 仁斎から一斎へと続く
§ 在野の学
§ 石田梅岩  大衆の哲学
§ 世界標準に達する
第1節 佐藤一斎―江戸儒学の絆は一斎に集約される
§1 『言志四録』
§2 論語には「禁止」の句は一箇所もない.
§3 門閥を排する
§4 生涯を一アカデミシャンとして
第2節 山片蟠桃―実証精神にあふれた独創的な百科全書哲学
§1 向学心 蟠桃と忠敬
§2 『夢の代』  哲学的エンティクロペディ
§3 実証的な精神
§4 「蟠桃」、麻田剛立、松平定信
第3節 富永仲基(なかもと) ―イデオロギー批判の一般論理を案出した世界標準哲学
§1 支配思想=三教の根本的批判
§2 支配思想・徂徠学の批判
§3 加上の論  イデオロギー批判の論理
§4 市井の一知識人として生きる
第4節 石田梅岩―心の本性を知れば、善く生きることができる
§1 平民の哲学
§2 『都鄙問答』  「心」の哲学
§3 商道の哲学
§4 石門派の隆盛

第4章 江戸前期の哲学者たち
0 江戸前期の概観
§ 「文」の自立
§ 日本人の儒学
§ リアリズム
§ 有用学
§ 朱子学の興隆理由
§ インディペンデント
§ 「勤労」の哲学

第1節 萩生徂徠―政治と道徳、学と文芸の統合を図る
§1 古文辞学  朱子学から反朱子学へ
§2 道徳と政治
§3 文芸の自立
§4 日本のマキャベッリ
第2節 新井白石―学問の師となることで幕府の最高顧問になる
§1 「天下有用の学」
§2 歴史主義
§3 情報の達人
§4 人間万事塞翁が馬
第3節 伊藤仁斎―『論語』を人間本性学として読みきったフリー・シンカー
§1 学問とはなにか?
§2 人間本性学
§3 古義学の特徴
§4 古義学派
第4節 鈴木正三―勤労こそ仏なりと説きに説いたプロパガンダ、日本のカルヴァン
§1 日本資本主義の精神の先駆者?
§2 一仏三徳
§3 四民日用
§4 果断で稀なプロパガンダ

第5章 中世期の主脈
0 鎌倉室町期の概観
第1章 世阿弥―至高の美や芸に達しても、稽古に変わりはない
§1 なぜ「現代的」に読めるのか?  人生論
§2 花は心  「初心」とは
§3 種はわざ(態)  理念と実行
§4 独創と困難の人生  最善を尽くしても、成功しない場合がある。流れが変わるまで、待つしかない
第2節 北畠親房―皇統はいかにすれば守ることができるか
§1 歴史論  『愚管抄』と『神皇正統記』.
§2 皇統論
§3 「正直」にして通俗(ポピュラー)
第3節 吉田兼好―モラリストを超える人間通の精髄
§1 『徒然草』の意識と受容
§2 人間本性論
§3 冷徹な観察者
第4節 親鸞―宗教の名による宗教の否定、あるいは「信」の構造の転換
§1 浄土教とは
§2 「悪人正機」  浄土教と浄土真宗
§3 他力本願の構造
§4 「非僧非俗」を生きる

第6章 古代期の主脈
0 平安・奈良・大和期の概観
第1節 紫式部―日本文学の成立、あるいは時代小説の可能性
§1 物語の成立
§2 光源氏物語  歴史と小説
§3 「反省の書」
§4 紫式部と和泉式部
第2節 空海―最新の教義を持ち帰って、世界最新最高の教えと宣揚する
§1 最澄と空海
§2 密教の構造
§3 日本化された密教
§4 伝説  即身成仏を説いて頂点にのぼる
第3節 日本書紀
§1 「歴史」とは
§2 「聖徳太子」とは?
§3 「日本」最初の自画像
§4 『日本書紀』とどう向きあうか

あとがき
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定年と幸福 男の老後力(文芸社文庫)

9784286131252

ベストセラー『定年と読書』の続編!

定年後に待ち受けるさまざまな迷い。「孤独」「愛への不安」など、老いを迎えうつ哲学!〈老人なのだ。人生のベテランなのだ。妻やポチが死んだから孤独だの、年金が十分でないから不安だなどとほざかないでほしいな、と思う。ほざく場合でも、短期間にして欲しい。私の周りの少し年上の女たちは、つれあいのいない人生を満喫している。対して男は実にだらしなく見える。かくいう私も妻がいなくなったらたちまち困る。でもここが踏ん張りどころである。〉定年後に待ち受けるさまざまな迷いを迎えうつ老後力のつけ方とは!

(本書は、2008.3月海竜社『男の老後力』を改題し、加筆・修正し文庫化したものです。)

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■序章 老いは男を哲学者にする
1  小事を的確にこなし、大事に正面から取り組む
2 「ライフワーク」にも締め切りを
3 定年後、孤独を感じるとき
4 年金生活への不安
5 病気と死への不安

■第1章 「生活不安」を感じる人へ
1 働き続ける
2 生活をダウンサイジングする
3 寄生(パラサイト)する
4 不安のない不安がある

■第2章 「孤独」を感じる人へ
1 仲間を求める
2 孤独は楽しい
3 いまの「老後」は一人でも楽しい
4 孤独と孤立

■第3章 「学びたい」と感じる人へ
1 学ぶ場所は無数にある
2 晩学はとくに愉しい
3 学んで賢くなるのは難しい
4 学ぶ人と学ばない人

■第4章 「愛したい」と感じる人へ
1 「愛」は遠くなるか?
2 愛されてこその愛?
3 「愛」がなくては生きる価値はない
4 愛と愛欲

■第5章 「仕事をしたい」と感じる人へ
1 老後を生きるもっとも簡便な方法
2 仕事は楽しい
3 仕事のあとに楽しみがやってくる
4 定年後の仕事は浪費だと思え

■第6章 「老後」とは何か?
1 老後は「仕事」を辞めたときから始る
2 男たちの老後、女たちの老後
3 老後は先の見えない上がりの人生
4 老後には「老後の老後」がある

■第7章 人間というものは、男というものは
1 人間は欲望の塊だ
2 人間は自己愛の塊だ
3 人間はもろい存在だ
4 人間はこけつまろびつ生きようとする存在だ

あとがき
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こんな大学教授はいりません 「淘汰の時代」に求められる人材(言視舎)

9784905369257

大学教授になりたい人 大学が気になる人 必読!

現在、大学教員の数は高校教員の数に迫る約20万人にのぼり、
いまや超大衆化された大学は、大リストラ時代を迎えているのです。

では、これからの大学にはどんな人材が必要なのか?
そして、その基準は何か?

『大学教授になる方法』の著者が、本書でその答えを明快に明かします。

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まえがき
0 大学享受「大失業」時代の到来か?
 0.1 「氷河期」の大学?
  大学教授は「大衆」である/大学教授は「準公務員」/研究・教育・コミュニティ活動/研究生活派「フルタイム」
 0.2 大学の生態
  収入と支出/教学と経営/「工場」と「牧場」  
 0.3 大学「生き残り策」はあるか
  倒産/「定員」割れ/自由競争
 
1 『大学教授になる方法』でいわなかったこと 
 1.1 タレント教授の「効力」 
  タレント教授は許せない/タレント教授「歓迎」/「タレント」が教授になる
 1.2 官・民からの「輸入」教授の実力
  「実際組」の実力/これは食えない/歓迎すべきタイプ
 1.3 ポスト・ジャーナリストが使いものにならない理由
  嗚呼、新聞社出身/最も困るのは「硬派」組/歓迎したいジャーナリストのタイプ
 1.4 「留学」組が実力のない理由  
  女性教授の不勉強/ポスト「定年」組の問題点/それでもなお、外部からの参入は大歓迎

2 こんな大学教授はごめんです 
 2.1 60年代の風景  
 2.2 大学教授とは何か
  研究者である/教育者である/教授会の一員である 
 2.3 教育者としての教師 
  どういう人が大学の教師になったか/教育するための技術/教育者としての情熱  
 2.4 教育者として必要なもの 
  「教養」/表現力/サーボス精神
 2.5 教師は忙しい(?)
  会議が長い/付き合いが多い/研究に追われている
 2.6 教師は貧しい
  学生と付き合う教師は稀である/ダサイ/生活費に追われて、終わり
 2.7 講義回数が多すぎる  
  年間30回講義をするとどうなるか/テキストを読めば分かる講義はするな/講義は旧制度の遺物である
 2.8 無能な教師を採らない方法  
  新採用の「採用期間」/移動の流動化/講師志望者のプール機関(再教育機関)
 2.9 教師が駄目なのは、いまに始まったことではない
  夏目漱石『三四郎』―南方熊楠/アダム・スミスとオックスフォード大学/予備校の教師は、大学教師として成功するか
 2・10 日本の知的損失に果たす教授の役割
  日本大学教授は劣っているのか/知的損失の要素/日本の大学教授の知的特殊性 
 2.11 大学改革はまず教授改革から
  「大学改革」は無能教師の職場確保に終わっている/現行システムでリフォームするのは不可能だ/教授リフォームのポイント/大学システムのリフォームのポイント

3 競争で充実か、無競争で衰退か
 3.1 大学教授の無教養を、まずなおそう
  大学変革のためにはまず教授を変革しないと/専門を基礎とした一般教養課程を充実させたい/レジャーランドでさえない大学は最悪/体に能力のあるタレントがいい
 3.2 大学教師の質の向上をはかるために、自由競争原理の教育システムの導入を
 3.3 大学難問題のアラカルト
  短大は教養学科だけにすべきだ/予備校と提携してみよう/専門学校との提携は死活問題になる/1単位いくらの授業料制を導入しよう/日本にもエリート大学をつくろう/大学ははたして変わることができるのか

4 新教養主義の宣揚のために
 4.1 情報と生活技術の多様化
 4.2 教育とビジネスの高度化/
 4.3 専門的教養こそ、知の主戦場である

5 大学教授に冬来たるか?
 5.1 「冬の時代」だって、笑わしちゃいけない
 5.2 それでも大学教授の生態は変わった
 5.3 変わらないもの、変えるべきもの
 5.4  教授力が根本だよ

6 それでも大学教授になりたい人のために
  大学教授とは、気楽な稼業ときたもんだ ほか
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あの有名人101人にみる 理想の逝き方(PHP文庫)

9784569677675

嗚呼、こんな死に方、してみたい(したくない)

【「死」は生の「切断」に違いないが、生の「終点」であり「決着」である。その終点に近い遠い、の違いはあっても、生の「一部」なのだ。死を考えずに生きるのは、生を考えずに生きることだ。】

 なんの前ぶれもなく、ぽっくり死にたい。そう考える人は多いだろう。しかし、死を考えることなく逝くことが、本当に幸福だろうか。本書では、作家、芸術家、俳優、政財界人として活躍した「あの人」のご臨終場面を再現。仕事現場で果てた人、延命治療を拒否した人、自死という美学を貫いた人など、現代日本人100人余の「死に方」を徹底研究。

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はじめに
第1章 天寿をまっとうした「理想」の死
 1.1 「私」の流儀に徹した死に方
  梅原龍三郎/熊谷守一
 1・2 「惰力」で最後に向かう美学
  臼井喬二/高峰秀子  
 1・3 生き方を変えず迎えた死
  今東光/野上彌生子
 
第2章 命の限りをふりしぼる 
 2・1 死力を尽くして果てる 
  円谷幸吉/内田吐夢/多田富雄/美空ひばり/長谷川一夫
 2・2 人知れず「姿を消す」
  岡崎次郎/長谷川伸/上原専禄
 2・3 「じたばた」しても潔い死に方
  千葉敦子/佐野洋子/川上宗薫)
 2・4 走り続けた作家たちの死に方  
  吉川英治/横溝正史/江戸川乱歩/松本清張 
 2・5 仕事のすべてを燃焼させた死 
  田中絹代/溝口健二/下村治/佐分利信/梅棹忠夫 
 
第3章 あとは野となれ山となれ 
 3・1 しがみつかない逝き方  
  山田風太郎/吉田健一/山本周五郎 
 3・2 自然死―死ぬべくして逝く 
  斎藤茂吉/今西錦司  
 3・3 「肩の荷」をおろす死に方 
  舟橋聖一/芥川龍之介/太宰治

第4章 「準備」のない死  
 4・1 不慮の死―事故死、もしくは不注意による死  
  向田邦子/江利チエミ/久保田万太郎/力道山
 4・2 急死―世間を驚かせた著名人の死
  司馬遼太郎/池波正太郎/藤沢周平/有吉佐和子/
  水谷八重子/小津安二郎/佐多啓二/伊藤整/
  開高健/大平正芳/福田赳夫/三木武夫/田中角栄 
 4・3 「殺される」という死―暗殺・リンチなど非業の最後
  石田吉蔵/大久保利通/伊藤博文/原敬/小林多喜二・
  小畑達夫/中川昭一

第5章 「準備」のある死
 5・1 強制された死―死刑、獄中死など
  東条英機/三木清/山口二矢
 5・2 自死という美学を貫く
  江藤淳/三島由紀夫/乃木希典/近衛文麿/甘粕正彦
 5・3 「闇」を抱いて長寿をまっとうする
  岸信介/野坂参三/宮本顕冶
 5・4 治療や延命を拒否した死
  高見順/緒方拳/長谷川町子

第6章 誰がために生きるか
 6・1 「家族のため」という死に方
  岩崎弥太郎/菊池寛/佐々木茂策/有島武郎
 6・2 「自己愛のため」という死に方
  永井荷風/t寺山修司/沖雅也/田宮二郎/
  山崎晃嗣/岡田有紀子
 6・3 美しい死を迎えるために
  宮本美智子/山本夏彦

第7章 死を超えて、死に臨む
 7・1 「人類のため」という死に方
  内村j鑑三/尾崎秀実/由比忠之進/金子光晴

 7・2 「共同体のため」という死に方
  伊藤博文/栗林忠道と大西瀧治郎/渋沢栄一/
  島田三敬/田中正造/戸村一作

第8章 わが学恩ある人たちの死
 8・1 思索し続けた知識人の死に方
  福澤諭吉/三宅雪嶺/小西甚一/宮崎市定
 8・2 書恩・学恩尽きない人の死
  谷沢永一/廣松渉
あとがき
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鷲田小彌太 書評集成Ⅱ[1991-1997]失われざる1990年代(言視舎)

9784905369134

時代の無意識にふれる! バブルが弾け、湾岸戦争が勃発し、社会主義圏が崩壊した90年代の前半。高度資本主義が未知の領域に達するなか、日本社会は阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、金融システムの危機、グローバル化に揺れた。本を通して混迷の90年代を読む。

【書評はわたしの仕事の重要な要素である。思考を鍛え直してくれる貴重な「道場」でもある、しかしあまりにも急激に仕事を書評がやってきたのである。どんな「注文」も断らない、これがわたしの定則である。追われ、追い詰められる事態が生じた。追う恋はどんなに困難でも心が弾む。追われる恋は疲労困憊する。ひたすら仕事を追うことにした。心が軽くなった、だれかに揶揄していわれたように、わたしの「バブル期」がはじまった。まえがきより】

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まえがき
【Ⅰ】九〇年代的言語空間へ(1991~1997年)
1 中野美代子創作集を読む
2 孤独と背中合わせの性愛
3 鶴見俊輔を読む.
4 批評としてのテレビ時評
5 時局的と同時に普遍的な主題
6 贅沢な文学講義
7 湾岸戦争以降を大胆的確に予言
8 現在から未来への道
9 吉本ばなな 作品の主人公が窓にもたれているよ」
10 甘えの共同体、大学社会主義の解体へ
11 現代日本マルクス主義の困難さ
12 ソ連社会主義の崩壊とアメリカ自由主義の没落の後に
13 暗い学的情熱
14 ”自分さがし”の留学の記
15 人格の分水嶺を描ききった記念碑的作品
16 中沢新一の「新レーニン論」
17 山崎正和『近代の擁護』を読む
18 リアルで緊急な問題に答える
19 ヨーロッパを震撼させた信長
20 日本人は、いつ、どのようにして日本人になったのか
21 究極の大学講義 脱帽的に納得―本を読まない学生諸君この本だけは読もう
22 忍者と忍術のルーツは?
23 未婚化、晩婚化、少子化の行方
24 大変な時代を日本と日本人が生き抜く方式
25 戦後思想の初演出者の証言
26 霧たち消える国の住人たち
27 生命の存在様式「超システム」によって人間とは何かを探る
28 脳の比較解剖学の成果 飼育関係者との信頼関係こそ成功の鍵

【Ⅱ】知のあり方を読む(1992~1994年)
1 大冊に漲る朗らかな断定
2 哲学家と探偵
3 尾瀬路迂とは何者か?
4 谷沢永一による「長谷川学」
5 失われた人間を求めて
6 「知識の見取図」とは
7 「教育者」の手ぎわ
8 教育から逃避する「聖域」の住民
9 「最先端」と「最も厚い層」との融合
10 「「党」と「主義者」との間
11 「一途」で「一貫」の人

【Ⅲ】 政治・経済・社会の変容(1993~1997年)
1 成熟した思考 「バブル」の後に読んでもらいたい本」
2 政治に憑かれる人たち 現代政治を楽しんでみよう
3 人に会う楽しみ 人と人とがだんだん遠くなるなかで
4 いま勢いのいい小説を選んでみたら、女性作家の作品ばかりになってしまった
5 いま北海道産が元気だ! 多面的なテーマと手法
6 いま、日本はどこにいるのか、どこに向かうべきなのか?
7 政治改革のつぎは官僚改革―官僚天国は国民の墓場だ
8 秋はちょっと学問的に 思考とは果てのない旅だ
9 日本社会が陥っている隘路と、隘路からの脱出口を探る本
10 昭和の「時代」と個人の「歴史」を総括する方法を教えます
11 すでに起こっている「大変化」を理解し、活かすための案内版12 国の興亡の歴史をたどれば、成功と失敗が逆転する
13 歴史のベールをはがしてみよう仰天すべきシナリオが現れる
14 ”大学で何を学ぶのか”から抜け落ちた議論を拾ってみれば
15 これより外なき出版屋・読書人・著者に書物の来歴を訪ね
16 お父さん嫌いです―この声を受け止めるところから始めよう
17 奇人の魂が乗り移った作品に出会ったとき、どうなる
18 社会と生活を情報化することにどんな可能性があるか

【Ⅳ】 古いことと新しいこと(1994~1995年)
1 思考のヒントに満ちた二大戦後思想家の対談
2 高度消費社会を生き抜く実践的プログラム
3 出版にまつわる興亡を鮮やかに活写する
4 自由競争を生き抜くために迫られる日本の自己変革
5 倫理的判断の手引書たるバランスのよさ
6 独自の問題意識により日本を縦横に論ずる
7 蘇った戦後政治思想の金字塔
8 日本の国防意識に正面から論争を挑む
9 日本SFの未来を切り拓く熱い意気込み

【Ⅴ】 コンパクトに根本問題を(1994~1995年)
1 日本の先端技術の現在
2 「百姓」とは何か
3 集団主義の弊害を明るみに出す
4 面白すぎる荒俣の新日本学
5 知恵と知識の満載された本
6 日本は、第二の敗戦を迎えている
7 時代小説を読まない人は……
8 日本文芸の要、俳句が分かる
9 タフでジェントルな政治を
10 留学を考える人のために

索引
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